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AIに携わるエンジニアに必要なスキル

AIは、今後更なる発展が期待される分野だが、よくも悪くも開拓途中の未知のフィールドである。そこで、AIに携わるエンジニアには、問題を見つけ出す分析力が必要だ。

仕様書どおりにエンジニアがプログラミングしても、想定していた動作をしないことは起こりうる。想定外の事態が起きた時、冷静にプログラムを再確認し、どこに問題点があるのか的確に割り出すスキルが必要だ。

AIシステムの場合、膨大な量のプログラムがある。場合によってはエンジニアが直感力を働かせて、問題が発生していそうな部分に狙いを定めなければいけないのだ。エンジニアの直感力は、膨大な仕事量によって培われる。一方で、直観を駆使することは難しい。IT業界に10年以上携わるベテランでなければ、なかなか瞬時にプログラムの問題点を特定することはできないだろう。

一方、エンジニアの仕事はある意味で、想定外のトラブルが連続する日々だ。そのため、トラブルに対する鈍感力も欠かせない。プログラムが誤作動を起こしたり、予期せぬエラーが頻発したりしても狼狽せず、堂々と構える豪胆さが必須なのである。コードを何度確認しても、問題点が特定されないケースがあるためだ。

場合によっては自分たちの努力で解決できず、OSやシステムのベースとなったアプリ側に問題点が隠されているパターンも多々ある。エンジニアにはある種の図太さが必要であり、これは天性の性格というよりも経験によって得られるスキルだ。